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トグルホールディングス株式会社のエンジニアブログでは、私たちの技術的な挑戦やプロジェクトの裏側、チームの取り組みをシェアします。

街の今と未来をデジタル空間上でなめらかに繋ぐ: トグルがつくる新しいデジタル産業インフラの姿について

はじめに

トグルホールディングスの新谷です。AI開発の責任者をしています。

「不動産」「建築」「金融」というまちづくりの3大要素を、AIを活用してひとつの統合基盤へと結実させる――。 私たちトグルホールディングスは、かつて存在しなかった新種の「デジタル産業インフラ」を創り上げることをミッションとするスタートアップです。

トグルのアドベントカレンダー2024に記載の、数々の技術検証やプロダクト開発の要素たちは、すべて、トグルがつくるデジタル産業インフラの構築に向かって走ってきた軌跡です。

私たちが向かう世界では、不動産・建築・金融を取り巻く情報空間が、どのような形を成しているのか、その紹介ができればと思います。

(元記事:PLATEAU ADVENT CALENDAR 2024 すべての不動産・建築コンテンツはデジタルツインに統合される

地図が「地球」を映しはじめた

世の中に起きている変化として、近年、地図アプリケーションは飛躍的な進化を遂げています。 これは、デバイスや通信技術に加え、データのクオリティ、さらにはアプリケーションの発展の影響が大きいです。 もはや地図は、原始としての「位置関係図」から「地球を映す立体情報空間」へと大きく変貌を遂げてきています。私たちはデジタルツインをこのように捉えています。

デジタルツインの発展により起きる変化

これまで、不動産といえば地図、建物といえば図面、いった形でバラバラに管理されていました。 ただ、不動産や建築の情報は必ず、ある「場所」に依拠しています。 この事実が意味するのは、今来のデジタルツインの発展により、不動産・建築の情報は、それぞれ高次元のデータのまま、地図上に同居していくことが予想される、ということです。

敷地にかかる法令制限の確認や、地盤・高さの把握、さらには建築設計まで、全てが地図上で行われる未来も近いと考えます。

これら変化は、私たちのミッションである、「不動産・建築・金融をひとつにまとめる新しいデジタル産業インフラをつくる」の道中に起きている必然的な出来事だと言えます。

トグルのプロダクト

私たちは、「街の“未来”を描く地図」を開発しています。

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「3D地図を上空から眺め、都市の概況を把握。開発余地のある領域を見つけ、その場に建つべき建物をAIで計算する。それは街の”未来”を見ることだ」
フル動画は こちら

コア技術となるのは、建築基準法を遵守した最大・最適な建物プランを自動作成するAI技術です。 この技術によって、デジタルツインという場で、街の現在と未来をなめらかに繋いでいます

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このように、PLATEAUデータをはじめ、国土交通省国土地理院など、さまざまなGISデータや3Dデータを取り込み、独自のAI技術と掛け合わせることで、抜本的に新しいプロダクトを生み出しています。

まちづくりにおける、情報流路のインフラをつくる

建築は、単純に「建物をつくる」行為ではありません。 それは「街」という巨大な情報空間の中から条件を導き、法や条例に適合させながら、人間や自然の未来の営みをデザインする、極めて複雑なプロセスです。

新しい建物が街に建っていくーー。 このプロセスの中では、街の情報空間と、人の思案に基づく未来のデザイン、そしてリアルを、何度も行き来します。 私たちが目指すデジタル産業インフラは、このサイクルをなめらかにつなぎ、都市開発や不動産業務を一元的かつ合理的に進めるための「流路」となることを見据えています。

最後に

もしこの世界観に共鳴していただいた方は、ぜひ一度ご連絡ください。 私たちが創ろうとしているのは、まったく新しいデジタル産業インフラです。 共に、すべてのまちと、まちをつくる人たちの”未来”を描いていきましょう。

MISSION: すべてのまちと、まちをつくる人たちのために

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